2012年7月13日金曜日

スターリング先生 英語を理解するコツ




2008年7月7日


 スターリング先生の話。クラスメートの話によるとスターリング先生はKaplanで一番人気のある先生なのだそうだ。先生はあまり教科書を使わない。自分でプリントを用意してくれる。私たちのレベルにあわせて授業をしてくれる。そんな先生だが毎週木曜日はやることが決まっている。それはビデオを見ることと、プレゼンテーションをすること。ビデオは決まっていて"Office" コメディ番組のDVDで、先生一人大声で笑いながら見ている。学生たちはチンプンカンプン。それでも見た後聞き取れた言葉,どんな話題だったのかを質問してくる。


 プレゼンテーションは週の初めに題が決められる。IVCの図書館などで調べてペーパー1枚にまとめる。あ,そうだ,知っていますか?アメリカの標準用紙はレターサイズ。日本はA4サイズ。ちょっと大きさが違う。レターサイズの方がちょっとだけ横が広く縦が短い。私はこのプレゼンテーションがおもしろくなかった。なぜなら、インターネットで調べればそれなりに書けるしそれを読むのは簡単だ。でもそれで勉強になるのか?先生の意図を考えた。そこでちょっとだけ挑戦してみることにした。まず原稿を見ない。みんなの顔を見て話す。できるだけ表情豊かに話す。でもこれは難しい。60歳を過ぎた頭で英文を暗記するのは至難の業だ。私の題は "Mission"。話す内容をできるだけ簡単にし,自分の知っている単語をできるだけ使い,内容を頭の中でよくイメージしておくこと。結構楽しくできた。何よりもスターリング先生がものすごく喜んでくれた。それいらい、Nori, Nori, と話しかけてくれるようになった。挑戦してよかった。


 またclassの人たちと毎日会話させられるのはつらいけれど楽しかった。ただ、何をいっているのかわからない。「What did you ウォーク?」「えっ、何、何を歩くって、この人何を聞いているんだ?」他の日本人が助け舟。「のりさん、のりさんのjobを聞いているんですよ」「job ってwork だろ?walk って聞こえるんだけど・・」と思いながら、この年寄りに笑顔で聞いてくれることに感謝し、"Oh, I was retired. I was a teacher." と答えた。台湾、韓国、ベトナムの人はローマ字読みでつばを飛ばすように話しかけてくるし、トルコの子は巻き舌で早口だし、しかもどんなに自分が間違っていても自信を持って話しかけてくるし、分からん。そんな時スターリング先生が「ノリ、イマジネーションで聞きとるんだよ、イマジネーションを働かせてごらん」てなことを英語で話してくれた。確かにお互い知り合ったばかりのときの会話では「どんな仕事をしていたの?」と聞いてくるのが自然だ。英会話で大事なことは、お互いの話を理解しようという態度で聞くこと。まだまだ正しい英語でないと理解しようとしない堅物の自分がいる。反省する。


 それから少しずつ分かるようになっていった。若い人よりずっとスローテンポだけれど。(写真はスターリング先生と別れるときの記念写真)

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